2016.3.3

たった1冊しか置いていない本屋【森岡書店】をご存知ですか?

たった1冊しか置いていない本屋【森岡書店】をご存知ですか?

銀座にある「森岡書店」をみなさんご存知でしょうか。

こちらは茅場町で10年続いてきた「森岡書店」のオーナーが、新業態として再オープンしたお店です。

 

店内はわずか5坪しかないのですが、いろいろな工夫を凝らして「1冊の本」を売る話題沸騰中の個人経営の書店なんです。

毎週、「今週の1冊」を表現するためのさまざまな工夫が凝らされており、空間が万華鏡のように週替わりで変化するユニークな書店として、アーチストや写真家、作家など、感度の高い文化人の注目を集めているのです。

1冊の値段も100円から1万円近い高価なものまで様々です。

また、外国人旅行客が多数訪れるなど海外からも注目されている「森岡書店」について今回は探ってみたいと思います。

 

一冊の本を売る「森岡書店」

東京の中心街からは少し離れたところ、東京都中央区銀座1丁目には、レンガ造りの鈴木ビルが立っています。

大正ロマンを彷彿とさせるような、円形の明かりや抽象画といった装飾が店内に飾られています。

そんな独特の雰囲気を持つ鈴木ビルですが、実はこのビル、東京都選定歴史的建造物に認定されているのです。

 

その鈴木ビル1階に店を構えるのは、2015年5月5日オープンした「森岡書店」です。

わずか5坪の店内には、「今週の1冊」として毎週ある一冊の本をピックアップし、その本のみを販売するという珍しいスタイルを取っています。

 

5坪の空間の中に様々な工夫をし、週替わりで店内の光景がさまざまに変化するユニークな書店として、芸術家や写真家、作家など、多くの文化人の注目を集めています。

 

その森岡書店に置かれる本は、たった一冊のみで、期間は一週間

その間には、本にまつわる様々なイベントが催されます。

本に関わる展示が企画されたり、著者本人が来場しトークや朗読の場を持ったりするのです。

 

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出典:http://utuwatokurashi.blog16.fc2.com/blog-date-201003.html

 

店主の森岡督行の思い

森岡書店のオーナーである森岡督行氏は古書街として有名な神田の一誠堂書店にて約8年間書店員として働いた経験があるそうです。

その後独立し、自身で立ち上げた森岡書店茅場町店にて本の企画展を数多く行った経験から、「一冊の本を売る書店」というコンセプトにたどり着いたのだそうです。

「興味のある人は来てくれる、そして来てくれた人を見て、作家さんも喜んでくれます。

そして私も、足を運んでくれたさまざまな人たちと話ができてうれしい。

これが、それなりに本も売れていくんです。

作家さんの作品も売れていきます。

そういう風景を目の当たりにしたことが、大きく影響しているのでしょう。」(森岡氏)
 

一冊だけ」取り上げるからこそ生まれる本への愛と理解やそこで生まれる作者と読者の深い関係。

それによって本を読む本質的な楽しみがそこに生まれるのではと考えた森岡さん。

 

選んだ本に興味のある人は必ず来てくれる。そして来てくれた人を見て、本の作家さんも喜んでくれる。

森岡さん自身も、書店まで足を運んでくれた人たちと話ができて嬉しい。

それに付随して、本や作家さんの作品が売れていく。

 

そういった好循環を生んでいるスーパーニッチな書店なのです。

本を作った人と本を買う人が、本を売る場所を通してより近い距離感でいてほしい、そんな空間を提供できないものかという思いが形になった書店なのです。

本はアートである。

本をただ読むだけの「本」として見るのではなく、一つのアート作品やオブジェとして捉えている森岡書店。

本というのは編集者やライター、デザイナー、写真家などたくさんの人々の様々な思いを込めて作っているものなのだからこそ、芸術作品と本は等しく扱われるべきだと考えが、この森岡書店を実現させたのです。

 

考えてみれば、実用的な知識や知恵を得るために買う本もあれば、装丁やイラストを含めてつい飾りたくなるような本も1人1つは持っているのではないでしょうか。

 

さまざま情報をインターネットでいつでもどこでも無料で手に入れることができるようになった昨今、1つの本を「オブジェ」としてじっくり向かい合うことのできる「森岡書店」という唯一無二の場所は現代人の心を掴んで離さない存在となっていくのでしょう。

 

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まとめ

書店には様々な本が所狭しと並んでおり、なかなか一冊の本とじっくり向き合うことが少ない現代です。

そんな時代に、別の角度から本という芸術作品を楽しむことのできる森岡書店に足を運んでみれば、きっとその雰囲気に魅せられることでしょう。

もしかしたら、素晴らしい一冊との出会いが待っているかもしれません。

是非一度、足を運んでみてくださいね。

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