【グループイン】「さんちとくらす」400年の伝統を次世代へ繋ぐマルヒロの挑戦/株式会社マルヒロ

長崎県波佐見町で400年続く伝統を背負い、独自のスタイルで波佐見焼の魅力を発信し続ける株式会社マルヒロ。
2025年10月にグループインし、産地を守るための新たな一歩を踏み出しました。
今回はマルヒロが大切にしている価値観と未来への展望を馬場匡平代表取締役社長に伺いました。

 

「株式会社マルヒロ」とは

私たちが拠点とする長崎県波佐見町は、分業体制で成り立つ陶磁器の町です。土、型、生地、窯焼き、そして販売を担う商社など、各工程が専門の別会社によって支えられています。
マルヒロは、祖父が創業した『馬場廣男商店』を前身に、約60年の歴史を歩んできました。
現在は従業員数20名の体制で、自社ブランドの国内外への展開を行っています。

高級品を主とする近隣の有田焼に対し、波佐見焼は400年前から一貫して『庶民の日常の器』を追求してきました。私たちはその歴史を受け継ぎ、現代の一般家庭でも広く愛用されるものづくりを続けている会社です。

 
 
撮影:yasuhiro takagi

大切にしている考え

社訓には、『自分であげろ、アドレナリン』、そして『家族を大切に』という言葉を掲げています。

特に前者の『自分であげろ、アドレナリン』には、『人間、調子が良い時も悪い時もある。
人から無理やり気持ちを上げさせられるのではなく、自分のタイミングと心を大切にしながら、自らの手でコンディションを整えていこう』という想いを込めています。
自身の情熱や心の在り方を自分自身で管理し、家族に誇れる姿勢で挑戦を続けること。その土台があってこそ、真に価値のある仕事ができると信じています。

 

他社にはない強み

第一の強みは、「物語を編み出す力」です。 単に「技術がすごい」と伝えるだけではなく、作り手の想いやその土地の歴史を丁寧に言葉にし、ホームページやカタログ、展示会などを通じて一つの「価値」としてお客様に届けることを徹底しています。

また、変化の激しい市場に寄り添う「中量産」の仕組みや、ボーダーレスなコラボレーションも私たちの個性です。伝統を守ることだけではなく、現代のライフスタイルに合わせ、自らを柔軟に変えていく。そんな「変化を恐れない姿勢」を、これからも持ち続けていたいと考えています。

HIROPPA(ヒロッパ)とは

2021年、波佐見町に約1200坪の敷地を有する『HIROPPA』を開設しました。
敷地には直営のマルヒロストアやコーヒースタンドを併設していますが、その中心となるのは広大な芝生の公園です。
この施設は行政の補助金に頼らず、すべて自社で運営しています。

かつての理念である『波佐見町に器を作る』という想いから、地域の方々が気軽に集まれる場所を目指しました。
現在は、近隣の方々の散歩コースや小学生の学習場所、幼稚園の遠足先として日常的に活用されており、地域と私たちを繋ぐ大切な場所となっています。

私たちはこの場所に人や文化が集まることで次世代を担う子供たちが健やかに育つ環境を生み出したいと考えています。
それが結果として、これまでマルヒロを支えてくださった産地の職人さんたちへの恩返しに繋がると信じています。

撮影:Kenta Hasegawa
撮影:Kenta Hasegawa

グループインにより変わったこと

私たちの企業理念は『さんちとくらす』です。
産地を単なる保護の対象として捉えるのではなく、その中で共に生活し、共に進化し続ける存在でありたいと考えています。

今回グループインをして感じた最大の意義は、この理念を体現し、産地を次世代に残すための具体的な『希望』を持てたことです。
分業制で成り立つこの町は、どこか一角が欠けるだけで産業全体が立ち行かなくなるリスクを孕んでおり、産地全体を守ることは自社単体では困難でした。しかし、グループの力を背景にすることで、その使命を果たせると確信しました。

また、経営面においても、数字に対する責任感や適正なコスト意識がより鮮明になり、組織として一段上のステップへ進むための貴重な機会をいただいていると感じています。

グループシナジーを活かした新たな挑戦

グループインを機に、新たなシナジーも生まれ始めています。現在は『神戸紅茶』様や、『AKARENGA WEDDING』様と共に、各ブランドの個性を活かしたコラボ商品を企画中です。
 マルヒロの強みは、産地直送のネットワークを活かした『中ロットからの柔軟な製作』と『最適化されたコスト』です。
例えば、飲み物やデザート、茶碗蒸しなどの食器としてはもちろん、アクセサリー入れなどのインテリア小物としてもマルチに活用できる『蕎麦猪口(そばちょこ)』は、コラボレーションの第一歩として非常におすすめです。
 ノベルティやギフト、店舗用什器など、形にとらわれないアイデアを歓迎します。『こんなものは作れるか?』という相談からで構いませんので、ぜひお気軽にお声掛けください。

今後の目標

短期の目標は、次世代が主体となって自走できる体制を早期に構築することです。熟練職人の方々がフルに力を発揮できるのは今後5年が極めて重要な期間であり、この『黄金の5年』のうちに、培われてきた知恵と技術を確実に継承しなければなりません。

長期的には、400年以上続くこの産業の中で暮らしながら、常に新しい問いを投げかけ、産地の価値を更新し続けられる企業でありたいと考えています。

会社情報

KOUBA 倉庫兼事務所(本社)

〒859-3702 長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷704-1

Tel: 0956-56-7307
Fax: 0956-56-7510

 
撮影:yasuhiro takagi

HIROPPA

〒859-3702長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷682

 
撮影:Kenta Hasegawa

OUCHI

〒859-3702 長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷714

古民家再生した戸建てのレンタルスペース
イベント利用としての活用や夏はかき氷屋さんがオープンしている

 
撮影:Kenta Hasegawa

グループイン記事についてのお問い合わせ先:広報部
Mail:pr@glion.co.jp
Tel:050-3145-6927

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